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第48回移動体通信研究会

三木会長挨拶

三木会長 目黒会移動体通信研究会長
情報通信工学科 教授 三木 哲也
 お暑い中を、かくも多くの皆様にご参加賜りまして有難うございます。
 移動体通信は益々発展し、今日の日本の産業を引っ張っている重要な技術のひとつになっています。情報通信分野は急速に発展しておりますが移動体通信は、その牽引力になっていると思います。この1年の特徴的な動きは、ワイヤレス通信の高速化が大きく進み始めたことではないでしょうか。Wi-FiとかWiMAXといった狭い範囲での固定通信に近い用途のワイヤレスLANやFWA(Fixed Wireless Access)用の技術など、移動通信の高速化に使う技術が急速に進んでいます。車で移動しながら10Mbpsとか、さらに100Mbpsといったスピードが実現しつつあります。また、第4世世代向けの研究成果ではありますが、つい1ヶ月ほど前にNTTドコモの研究所が1Gbpsの移動通信に成功したという報道発表がありました。移動通信もFTTH並みのブロードバンド化が可能になりそうです。
 ところで、世界経済フォーラムが各国のIT競争力ランキングを毎年発表していますが、今年3月の発表では日本は世界第8位となっています。これは、いろんな評価パラメータについて評価してその総合点で決めているようですが、2002年が21位、2003年が20位、昨年は12位でしたので、日本のIT力はずいぶん上昇して来ています。日本の特徴はブロードバンドの通信コストが世界で最も安いということです。コストが安いということは自慢できることではありますが、喜んでばかりはいられない面があります。必要以上に厳しい競争の結果、次の時代に備えるべき研究開発への経費も絞らざるを得なくなっているようであれば、大きな問題です。
 このような不安要因もありますが、移動通信分野は新しい技術が次々出てきており、今年もこの研究会ではそれらの最新の技術動向について、それぞれの分野でご活躍の講師にご講演を頂くことが出来ました。お陰様で、参加希望者も非常に多くなり、この会場だけでは不足する事態となりました。そのため、隣の教室も会場として、テレビを通して聴講頂くように致しましたが、ご不便をお許し下さい。
 今回の研究会の内容が、皆様それぞれのお立場においてお役に立てば幸いです。最後まで熱心に本日の講演をお聞き頂きたいと思います。
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