第53回移動体通信研究会に、朝早くからこの様に大勢の方々にご参加頂きまして感謝申し上げます。
科学技術立国として国の研究開発や産学官連携の基本方針を定めている科学技術基本計画は5年毎に策定されますが、今年度はその切れ目に当たっており来年度からは第4期に入ります。科学技術政策に対する新政権の取組みには不透明感がありますが、その基本方針の議論が進んでおり「科学技術基本政策策定の基本方針案」がこの5月27日に発表されました。そこでは、国家戦略の柱としての2大イノベーションとして環境・エネルギー分野と健康・福祉分野を柱として、グリーン・イノベーションとライフ・イノベーションを推進することが打ち出されています。以前には5本柱に入っていた「情報通信」は陽には出ていませんが、これら2分野のイノベーションには情報通信の果たす役割は極めて大きく、引き続き情報通信技術の研究開発が重要であることに間違いありません。
本学においても、グリーン・イノベーションに貢献する情報通信技術の研究や人材育成について検討しており、昨年度から「グリーンICT研究会」と称する産学官連携の取組みもはじめているところです。
そこで今回の研究会では、皆様のお仕事にも深く関わりがあると思われます「環境・エネルギー」を取り上げ、情報通信との関わりが大きくホットなテーマについて、それぞれのテーマの権威の方に講演をお願い致しました。最初の講演は、経産省・情報家電戦略室の関根久室長に「家電製品の省エネ技術」をお願いしました。次に、本学の市川晴久教授に環境にも省エネルギーにも不可欠な「ユビキタスセンサーネットワーク」について、本城和彦教授に「ワイヤレス電力伝送とそのキーデバイス」について、さらに河野勝泰特任教授に「太陽光発電技術」について、それぞれ講演をお願いしました。また、三菱電機電力流通プロジェクトグループのマルミローリ・マルタ氏に「低炭素電力供給に向けたスマートグリッドの概要」についてお願いしました。最後には、環境・エネルギーとは直接関係ありませんが、いま大変ホットな状況にある3Dビジョンについて「“立体だからできる”ハイビジョンデジタル映像コンテンツ制作について」と題する講演を、NHKアートの国重静司取締役にお願いしました。
この移動体研究会が皆様それぞれのお仕事に役立ち、グリーン・イノベーションが進展しますことに大きな期待を懐いております。
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