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目黒会報/主要な記事/会報15-3号大学の就職力ランキングと業界突出度

目黒会報の主要な記事15-3号
大学の就職力ランキングと業界突出度
目黒会 会長 前田隆正(30R)

 電気通信大学を卒業して、どのような企業へ就職ができるのか。また、就職をしたその企業で自分は果たして活躍できるのか。在学生の諸君や大学受験を控えている諸君は気がかりなことではないだろうか。私も、同窓会長という立場上、本学の卒業生の就職とその後の活躍には大変な関心をもっている。そのため、大学生の就職に関する記事には敏感に反応して、週刊誌・雑誌を絶えず集めている。そのことが、目黒会の上原広報委員長から本稿を依頼された所以だと思う。集めた週刊誌・雑誌の中から本学の特徴をとらえた関連記事をご紹介することにする。
 よみうりウイークリー(2003、1/5〜12年末年始合併号)を見てみよう。志望人気上位100位以内の75社への就職実績が基礎データになっている。したがって、101位以下の企業への就職、教員・公務員への就職は反映されていない。
 上位100位以内の75社は、次の企業である。
 ソニー、本田技研工業、トヨタ自動車、NTTドコモ、電通、松下電器産業、日本IBM、サントリー、NHK、NEC、JTB、ベネッセコーポレーション、博報堂、日本航空、講談社、ファーストリテイリング、資生堂、東京三菱銀行、全日本空輸、積水ハウス、朝日新聞社、アクセンチュア、集英社、富士通、日立製作所、東京海上火災保険、JR東海、JR東日本、近畿日本ツーリスト、NTTデータ、三井住友銀行、野村ホールデイングス、HIS、みずほフィナンシャルグループ、アサヒビール、NOVA、三菱商事、キャノン、三井物産、UFJグループ、花王、伊藤忠商事、日本旅行、富士重工業、JCB、JR西日本、キリンビール、凸版印刷、東芝、京セラ、住友商事、ノエビア、リコー、旭化成、三井不動産、バンダイ、デンソー、伊勢丹、日産自動車、セブンイレブン・ジャパン、キーエンス、日本生命保険、明治製菓、大成火災・日産火災・安田火災、TIS、全国朝日放送、大日本印刷、味の素、野村総研、大和ハウス工業、日本通運、シャープ、KDDI、伊藤園、大塚商会
 これら75社への就職実績については、教育情報会社「大学通信」が各大学に実施したアンケート結果を利用、志望人気上位100社のうち、回答のあった75社(これが上記の企業である)について各大学からの就職者数を集計した。この志望企業調査で1位のソニーは1032票、2位の本田技研工業は629票、95位の伊藤園、大塚商会の82票まであったので、ソニーに1人就職していたら1032点、本田技研なら629点と計算して、各大学別に総得点を集計した。それが、次の総得点ランキングである。

1慶 応365366 11東京理科113083 21電気通信55267
2早稲田353672 12上 智106411 22学習院52110
3東 京215213 13日 本97246 23神 戸51839
4大 阪149204 14九 州95735 24東 海43166
5同志社147240 15法 政90502 25成 蹊39817
6東京工業142214 16立 教87967 26東京女子36189
7明 治128853 17青山学院86353 27日本女子35002
8京 都127485 18関西学院82304 28名古屋34359
9中 央118976 19関 西77713 29武蔵工業33160
10立命館116956 20一 橋69265 30筑 波32762
 この各大学ごとの総得点を就職の決まった学生総数で割り、この値をその大学の「就職力」として比較した。これを次に示す。
1東京工恐100.08 11大 犀54.87 21青山学院37.08
2一 橋 92.23 12東京女子52.45 22学習院36.77
3慶 応 89.33 13程田塾49.25 23名公屋36.09
4菖 智 77.90 14斤 州44.06 24頭本女子34.58
5京 都 76.25 15東京理科43.51 25神戸女学院33.68
6東 京 72.76 16白百合女子42.19 26成 城32.87
7電気通信 69.69 17筑 波41.63 27関西学院32.20
8お茶の水女子 62.00 18同志社40.83 28横浜国立30.59
9早稲田 60.01 19立 九39.34 29武孫工恐29.43
10税心女子 54.96 20神 戸38.46 30成 蹊29.24

 これを見ると、わが電気通信大学は総得点ランキングでは21位であったものが、「就職力」では7位になっている。

 次に、「2004年版全国大学案内」梧桐書院記載の、駿台予備学校提供の大学別合格ライン(平均偏差値) 一覧(2003年)に掲載されている各大学の合格ライン(平均偏差値)の最低値を、「就職力」ランキングの各大学について併記すると次のようになる。

合格ライン 合格ライン 合格ライン
1東京工業 60 11大 阪 58 21青山学院 41
2一 橋 64 12東京女子 50 22学習院 51
3慶 応 61 13津田塾 49 23名古屋 55
4上 智 47 14九 州 55 24日本女子 49
5京 都 59 15東京理科 40 25神戸女学院 45
6東 京 66 16白百合女子 48 26成 城 49
7電気通信 42 17筑 波 50 27関西学院 44
8御茶ノ水 54 18同志社 53 28横浜国立 45
9早稲田 55 19立 教 52 29武蔵工業 47
10聖心女子 54 20神 戸 49 30成 蹊 45

 これを見ると、電気通信大学は「就職力」ランキグで7位であるが、合格ラインの最低平均偏差値が42であることは特筆すべきである。「就職力」ランキング上位の大学の合格ラインの最低平均偏差値は、東京工業大学60、一橋大学64、慶応61、上智47、京都大学59、東京大学66でいずれも電気通信大学の42より高い。東京工業大学の偏差値60東京大学の偏差値66を見ると、電気通信大学は42で電気通信大学へ入学するのは随分と易しい。楽に入れて、いい企業に就職ができるということで、ある週刊誌は電気通信大学は一番の「お買い得大学」であると評されたことがある。
 「就職力」ランキングが8位から30位までの大学で、合格ラインの最低平均偏差値が本学より低い大学は、東京理科大学の40と青山学院大学の41のみである。したがって、8位以下の大学はこの2大学を除き、一般に本学より入学が難しく、しかも本学の卒業生よりいい企業に就職できる率が少ないのであるから、本学は無条件に「お買い得大学」ということができる。

 週刊ダイヤモンド(2000.4.15特大号)の「就職に勝つ!」の記事を見てみよう。この記事の中に、“業界突出度調査”の項があり、「大学には独自のカラーや得意分野がある。そうした特色がOBが活躍している割合が高い業界や企業となって表れている。その実態を役員・管理職数から探っていこう。」とあって、集計対象とした業界の大学OB数が、上場企業全体で活躍するOB数の割合からどれだけ突出しているかを表したもの。その突出度合いでランキングを作成している。
 たとえば、ある大学の上場企業全体で活躍するOBの割合が総数の1.5%だったとする。その大学に関して集計対象の業界で活躍するOBの割合が、業界全体の3%だった場合には、2倍の突出度と計算している。
 業界としては、6つ取り上げている。すなわち、「卸売り・小売り」、「建設」、「IT産業」、「金融」、「電気機器」、「鉄鋼」の6つである。この業種のうち電気通信大学のOBが関係する「IT産業」と「電気機器」の2業種の“大学別業界突出度ランキング”を抜粋する。

【IT産業】      
突出度 突出度
1電気通信 5.48 11横浜国立 1.62
2東京工業 2.40 12大  阪 1.60
3筑  波 2.18 13上  智 1.59
4山  梨 2.18 14九州工業 1.56
5電  機 2.10 15東  北 1.53
6山  形 1.93 16東京都立 1.52
7東  京 1.91 17京  都 1.47
8千  葉 1.90 18東京理科 1.43
9成  蹊 1.77 19一  橋 1.41
10東京外語 1.68 20学 習 院 1.40
【電気機器】      
突出度 突出度
1電気通信 5.79 11新  潟 1.73
2東京電機 3.66 12山  形 1.72
3山  梨 2.54 13東京都立 1.65
4東京工業 2.40 14千  葉 1.64
5筑  波 2.22 15東  北 1.62
6東京理科 2.14 16大  阪 1.60
7静  岡 2.01 17熊  本 1.42
8九州工業 1.96 18上  智 1.39
9信  州 1.85 19成  蹊 1.36
10武蔵工業 1.78 20東  海 1.29

 数値の上で明らかに突出しているのが「IT産業」と「電気機器」業界における電気通信大学。「電気機器」は大学のイメージとかさなるが、「IT産業」はどうか。実は、「IT産業」の集計に当たっては幅広い業種のなかから対象とする企業を選んだ。それでも電気通信大学が突出して一位になったということは、特定の業界以外でも通信に強いという専門性が評価されているようである。と、記事にある。すなわち、本学は「IT産業」と「電気機器」業界に特化した極めて評価できる大学であるということが出来る。
 ちなみに、「IT産業」集計対象企業は、次のとおりである。
フジテレビジョン、ジャストシステム、ヤフー、アルゴテクノス21、マスターネット、トレンドマイクロ、Fsas、日本オラクル、ソフトバンク・テクノロジー、伊藤忠テクノサイエンス、リキッドオーデイオ・ジャパン、インターネット総合研究所、日本板硝子、古河電気工業、住友電気工業、フジクラ、日立電線、NEC、富士通、富士通電装、日本無線、ソニー、松下通信工業、京セラ、第一興商、ネットワンシステムズ、凸版印刷、大日本印刷、セガ・エンタープライゼス、バンダイ、任天堂、住友商事、サンリオ、セブンイレブン・ジャパン、ヤマト運輸、TBS、日本テレビ放送網、KDD、NTT、DDI、日本テレコム、光通信、NTTドコモ、インターキュー、アスキー、角川書店、NTTデータ、ダイヤモンドコンピューターサービス、トランス・コスモス、住商情報システム、セコム、CSK、日立情報システムズ、富士ソフトエービーシー、東洋情報システム、日本電子計算、日商エレクトロニクス、日本ビジネスコンピューター、ソフトバンク(株式コード番号順)

  以上のように、電気通信大学は「就職力」のランキングでは7位であり、「IT産業」・「電気機器」の業界で活躍するOB(役員と管理職)の割合、業界突出度ではダントツの1位である。
 すなわち、大学への合格ライン(平均偏差値)から見ると本学への入学は極めて易しく、卒業をすれば、一般の大学生が就職したいいい企業に就職出来、就職してからも「IT産業」・「電気機器」業界においては他大学出身者と比較すると本学卒業生はダントツに役員・管理職になる率が高い。

  したがって、見方を変えれば、「ものづくり」が子供のときから大好きであったが、勉強は嫌いであった学生が本学に入学し、他大学より格段にレベルの高い「ものづくり」教育をうけ「ものづくり」に磨きをかけた卒業生が、日本を支える一流の企業に入社し、そこで世界で始めての「ものづくり」を立派にやり遂げている証左である。

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