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会報16-1の主要記事
「高度コミュニケーション科学」の創造を!
〜学長退任の挨拶に代えて〜

前学長 梶 谷 誠

 4年前の目黒会報12-1号の「新学長就任の挨拶」を見ながらこれを書いています。「私の仕事の最大の課題は、近々に起こるであろう設置形態の変更に伴う、大学の新しい体制を確立することにあると思っています。しかし、大学の本質は設置形態にあるのではありません。本学が、世の中に無くてはならない存在であり続けるために、何をなさねばならないか、それが問われているのだと認識しています。」と述べ、「これからの社会の枠組みの大きな流れを「ボーダレス化」と捉えると、大学もその流れに沿うべきことが要請されていると考えることができます。」、「現実の大学は、大学の内部でさえさまざまな壁を築いてきました。」、「大学の運営にも(社会から)参加してもらう方がよいでしょう。運営だけではなく、教育にも研究にももっと参加してもらうべきでしょう。大学はボーダレス化すべきです。」などと書いています。
 今年の4月から、国立大学法人が発足し、電気通信大学も新たな体制の下で生まれ変わることになります。法人の経営には、学外者が正規のメンバーとして参画します。一方では、第3者によるさまざまな評価が待っています。本学は、この4年間に、地域や産学官との連携、国際交流の推進、大学間の単位互換などによる連携など、ボーダレス化の準備を着実に進めてきました。これらは、新しい体制の下でこそ、存分に機能するように設計されています。それを活かすことが、電通大を元気にし、電通大の存在意義を高めることになるに違いありません。
 電気通信大学は、21世紀の社会のあり方を、人と人、人と社会、人と自然とのコミュニケーションが豊かな「高度コミュニケーション社会」を目指すべきとし、その基盤となる科学技術によって社会に貢献することを宣言しました。本学の使命は、従来の科学技術の枠組みを超えた新たな視点から「高度コミュニケーション科学」を創造し、その教育研究の世界拠点となることにあります。
 電気通信大学は、小規模で、狭い分野に集中しています。今後、ますます激しくなる競争の中で、本学は生き抜いていけるでしょうか?これまでのような大学運営を前提にした単純な予想をすれば、先行きは極めて悲観的になります。しかし、法人化のメリットを最大限に活用し、小規模で分野が特化していることの長所を活かし、短所を補う経営をするなら、極めて個性的で、社会から注目され、もてはやされる大学に発展させることができるでしょう。そのためには、前述したように明確な理念と使命感を持ち、徹底したボーダレス戦略が不可欠だと思います。
 この4年間に言い続けてきたことを、またぞろ述べてしまいました。このような私の主張に対して、多くの目黒会会員の皆様から常にご支援や激励をいただいたことが、私の大きな支えになっていました。大変ありがたく、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。ほんとうにありがとうございました。
 新生電気通信大学に対しても、目黒会員の皆さまのなお一層のご支援とご協力を切にお願い申し上げ、私の退任の挨拶とさせていただきます。
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